久しぶりにTOEFLの記事です。

これまで5回に渡り、TOEFL受験時の状況をできる限りリアルに書いてきたが、
今回は趣向を変えて、結果と過程の分析をしてみようと思う。

そこから、これから受験する方に何かヒントになるようなことを残せれば良いなと思っています。


やっとのことで目標である100点を大幅に超えて、
105点を獲得したのは大学院の願書提出〆切も迫った12月のこと。

出願〆切から逆算し、安全のために12月には2回受験の申し込みをしておいた。

1回目でパスしたらお金がムダになるかもなんて考えはこの際二の次。

背水の陣だったのだ。


12月1回目の受験は12月7日。

崖っぷちの状況だったが、
テスト当日の心の状態は清々しいような、
いつもの「うわ~。4時間もテスト嫌だな」
「しんどいな」
という気持ちとは少し違っていた。

そう。

今回の試験は、今までとはあらゆる点でやり方を変えてみることにしたのだ。

これまでのやり方では100点は取れない。

だから、これまでの習慣とか、やり方に固執せず、

点数悪くなったらしょうがない!という気持ちで賭けに出てみたのだ。

ちょっと大げさ?
いやいや、本当にそんな気持ちだったのだ。

では、これまでと何を具体的に変えて、それが結果とどう因果関係がありそうか、
分析してみようと思う。


まず、今回の結果は下記の通り。
合計105点
R:28点(これまでの最高点比:―2点)
L:24点(-3点)
S:25(+1点)
W:28点(+4点)

こうしてみると、ライティングの貢献度がかなり大きい。

一方で、リスニングはかなりひどい・・・(-_-;)

点数だけを見るとこれでよく105点取れたなと思ってしまう。


では、これまでのテストと変えたことを挙げていこうと思う。


1.テスト2日前からの過ごし方

これまではテスト前日になってもまだ自分で立てた勉強計画を完了できていなくて、
前日まで追い込みをかけて勉強していた。

あと1日しか勉強できない!と焦って、
他の日よりもむしろ勉強量を増やしていた。

しかし、今回はテストの2日前から一切勉強をしないことにした。

しても良いのは英語の小説を読むこと。
英語のドラマを見ること。
単語の復習。

これだけ。

正直、結果が良かったから良いもの、点数が下がっていたら後悔していたと思う(笑)

でも、テスト2日前くらいから勉強に疲れていて、
朝起きて机に座ると、

「また今日も1日のノルマこなさなきゃいけないのか」

とうんざりしていた。

今日はリーディングとリスニングを実戦問題1回分とか、
タスクを決めていたのだが、
それが毎日のノルマになって、
次第に頭が疲れてきているのを感じていた。

参考者や問題を見た時に、やる気よりもうんざりを感じるときは赤信号。

脳が疲れているというサイン。

これはテストを5回受けて、
しかも前回こっぴどい結果を叩き出して学んだことだ。

脳が疲れている状態でテスト受けると、パフォーマンスを著しく低下させるということ。

だから、今回はあえて賭けに出た。

勉強を一切やめて、
脳の疲れをリセットする!

1日や2日勉強をサボると途端に感覚が鈍るのを感じていたから、
実際、どう転ぶか、ドキドキだった。

感覚が鈍って点数が下がったらどうしようという心配と、
いやいや、脳が疲れてパフォーマンスが下がる方が点数が下がるだろうという自己肯定。

まさに、賭けに出たのだw(゚o゚)w オオー!

その結果、テスト当日の朝は満足な睡眠は取れなかったにも関わらず
(試験前や試合前は大抵眠れなくなるタイプ(^^;))、

なんだか頭がすっきりして、

よっしゃー!
やるぞー!

という気持ちだった。

前回のテストのときに、「最後まで受験できる気がしない」という気分だったのとは大違いだ。

この状態のおかげで、テスト中も集中力をキープできていた。

結論:テスト前2日は脳を休めることに専念するべし!


2.何分前に会場に着くようにするか。

これまで、受付時間ギリギリに会場に着いていた。

日本で受験していたときは、ギリギリ到着だと最後か最後から2番目。

ニューヨークでは真ん中くらい。

しかし、今回は1番最初に受付することを狙って、
いつもより30分くらい早く会場入りした。

結果、2番目の受付だった。

なぜ方針を変えたのか。

それは、後になればなるほど、自分のリスニング時間中に周りがスピーキングを始め、
集中できなくなってしまっていたからだ。

リスニングの音声が途切れ、画面に映った設問の選択肢を読んでるとき、
周りの大音量のスピーキングの回答が聞こえて、
集中力をぶった切られる。

そのせいで全て回答できずに終わることも多々。

だから、今回は一切邪魔されないように1番最初に受付することを狙ったのだ。

最初に入室すると周りのマイクテストの音声(I live in NYとか)に邪魔されないか心配ではあった。

しかし、リーディング中は防音イヤーマフもしくはヘッドホンをつけてしまえばある程度音は気にならない。

しかも、そんなに長時間音声テストをしているわけではない。

これが大正解だった (´▽`)

誰のスピーキング音声に邪魔されることなくリスニングを完了することができたのだ!

じゃあなんでリスニングの点数低いんだよ!!というのは後述する。

今は自宅受験ができるらしいので関係はないかもしれないが、
会場で受験することになったら是非試していただきたい。

結論:1番に受付できるように早く会場入りする!


3.会場まで行く時間の使い方

これまでは電車に乗っている間や車を運転している間に何らかの英語音声を聞いて、
耳のウォーミングアップをしていた。

電車に乗っている間は単語確認したり、
New York Times読んだり。

しかし、それを一切やめて、
テンション上がる系の曲を聴いて、
メンタルのウォーミングアップをした。

別の記事でも書いた安室ちゃんやファンキーモンキーベイビーズの曲だ。

レース前のアスリートよろしく、
お気に入りの曲でテンションを上げるのだ。

電車の車内でも、ハリーポッターを読んでいた。

単語帳は見ない。

これのおかげで、いい感じにテンションが上がり、
よっしゃー!やるぞー!モードになった。

脳の疲れを貯めないという点からも良かったように思う。

結論:会場までの移動時間はメンタルのウォーミングアップに使う!(脳を疲れさせない)


4.各セクション開始前の説明の聞き方

リーディングやリスニング、全てのセクションの開始前(テストがスタートし、カウントダウンが始まる前)には毎度おなじみの説明が流れる。

これまではその時間を最大限に使い、
ときに説明が終わっても次のページへ進めるボタンを押さないなどして、集中や休憩に使っていた。

しかし、今回は説明を無視して次へボタンを押し、ずぐにテストを開始してみた。

理由はこうだ。

私はテスト中によく集中力が途切れ、第二の自分が頭のなかで話始める。

「隣の人の鼻をすする音がうるさい」

とか、

「よしよし、今のところ上手くやってるぞ」

といった具合だ。

この第二の自分が出てき始めると、集中力はそっちにごっそり持っていかれ、
リーディングの文字は入って来なくなるし、
リスニングの音声は耳をスルーし、
スピーキングは突如しどろもどろになる。

こんな調子なので、
いかに第二の自分に邪魔させないかが大変重要になる。

では、どうすればよいか。

家で実践問題を解いているときに編み出したのが、

無の境地だ(´_ゝ`)

つまり、何も考えないこと。

すっと息を吸い、3秒くらい止めて、
瞬きをせずに画面をボーっと見ているとその境地に達することができる。

この状態から解除しないうちに問題を解き始めると点数が良いことに気づいた。

そこで、本番もそれを実行。

無の境地になった瞬間、解除される前にテストをスタートさせるのだ。

これは多分に人に依るものであり、
なんなら私だけの特性かもしれない。

けれど、もしこれを読んでくださっている方の中に

「第二の自分いるいる!」

という方がいらっしゃれば、まずは無の境地の作り方をトレーニングし、
すぐにテスト開始をするという作戦を決行してみてほしい。

結論:無の境地に入ったらすぐにテストを開始する!


5.ライティングをトフレで勉強した。

私は英語の勉強は独学派なので、
基本的に予備校などは利用していなかった。

しかし、前々回のTOEFLでライティングが悪かったために100点を取り損ね、
何とかしないといけないと痛感した。

そもそも、ライティングの点数が安定しないし、
自分の出来た出来なかったの感覚と点数がズレていることが多い。

そこから考えたのは、
私はTOEFLのライティングのコツが分かっていないんじゃないか?ということ。

押さえるべきこと、点数に結びつく要素、
そういったところが分かっていないんじゃないかと考え、
オンラインで受けられて、しかも安いトフレを選んだ。

受講後2週間で点数が20点(これは前々回のTOEFLの結果)から24点(前回)にアップし、

さらに受講後1ヶ月半で28点(今回)まで点数アップしたw(゚o゚)w オオー!

添削もやってくれたおかげで、
自分の回答のどこを直せばいいか、何が足りないかが明確になったし、
どんな表現を使うべきか、
文例を知ることができたからとても役に立った。

独学へのこだわりを捨て、
受講してみて良かった(′∀`)

結論:ライティングはプロにお任せする!


6.テスト中にPC用の眼鏡をかけた

これは頭痛持ちの人には是非試していただきたい。

リーディングの最中、画面をガン見していると段々目が疲れ、
頭が痛くなったりする。

そうすると、初っ端のリーディングから頭痛と戦わなければいけなくなり、
かなり不利になる。

しかも苦痛だ。

それを少しでも防止するためにブルーライトカットのPC用メガネをかけて見たところ、
頭痛にならず、
しかも目の疲れもいつもよりマシだったように思う。

これは良いコンディションでテストを受けることができるし、
特にデメリットもないのでおススメ。

結論:テスト中はブルーライトカットのPC用メガネを着用する!


以上が変えてみて良かったこと。

一方で、変えてみて失敗したことも言及しておこうと思う。

1.リスニングのメモの取り方

元々かなりメモは取っていた方。
メモリーツリーを作るように、
情報を結び、話の流れも詳細も追えるようにしていた。

しかし、メモを取ることによってしばしば聞き逃すことがあったのも事実。

前回、最低点を叩き出したこともあって、
メモの取り方を見直すことに。

ちまたでは「メモの取り過ぎに注意!」
と言われていることが多く、
私は明らかに取り過ぎなんじゃないかと自分でもメモの取り方に自信が持てなかった。

そこで、メモを取るのを少なくして、
聴くことを重視することにしてみた。

問題練習をしてみると、なんとなくメモをたくさん取らなくても回答できていると感じたので実戦でも試してみることに。

結果、詳細を問われる問題が多かったのか、
「あれ?これどれだったっけ?」
「あー、こんな話言ってた気がする。メモメモ・・・・ない!!!」

ということが多く、
点数は24点とかなりイマイチだった。

感覚的には聞き取れていたからもっと点数は良いような気がしていた。

つまり、聞き取れていたけど覚えていなかったという状態になってしまったのだ。

実際、TOEFLの問題は詳細についての問いが多いように思う。

参考書とかにはTOEFLは詳細ではなく大筋を問うから詳細までメモしなくてOKとか書いてあるのだが、
これには賛成しかねる。

詳細多いよ!!!

そこかよ!!!という問題結構あるよ!!!

と、声を大にして言いたい。

そのため、人には依るかもしれないが、メモをたくさん取るのは良いと思う。

取り方にも依るとは思うが。

そして、なんと、この時のリスニングの問題で、以前受けたのと同じ問題が出るというミラクルが起きた(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?

でも、これ、ラッキーでもなんでもないということが分かった。

というのも、それに気を取られてしまうからだ。

その時の私の心理状態はこんな状態だった。

「ん?この内容、なんか前に聞いたのと似てる・・・まさかね?」
「いや、やっぱりそうだ」
「うわー!同じ問題出るなんて、マジ!?」
「もしかしてラッキー?」
「いつ出た問題だっけ?」
「それか過去問?」
「いや、確かニューヨークの会場で受けた時だったような?」
「この内容ってどんな話だったっけ?」
「そうそう、こんな内容だった」
「確か、こんな内容が設問だったような?」
「他にはどんな設問だったっけ」

というように、せっかく集中していたのに、
まさかのミラクルに興奮し、第二の自分が超うるさいのだ。

でも、こんなことなんてめったにあるものではないから、
興奮せずにはいられない。

結果、正答率がどうだったのかは分からない。

だが、24点という結果を見ると大して良くなかったのではないかとも思う。

結論:メモは取れるだけ取る!


2.タイピング練習の時間を減らした

毎日タイピング練習をするということをTOEFL受験を始めてからの日課にしていたのだが、
1日のタスクが終わらなかったり、飽きたりしたせいで、
タイピング練習をないがしろにしていた。

だが、そのせいで本番でのタイピングスピードはおばあちゃん並みに遅かった(; ̄Д ̄)

特に、この時はライティングのタスク1は完璧に内容が理解できてて、

「やばい!これはいける!!」

と、気持ちがはやっていて、心拍数が上昇し、
指が上手く動いてくれなかった。

しかも、内容を完璧に聞き取れていたので、書きたいことも多くなる。

そうすると、時間がかなり足りなくて、本当にギリギリで書き終わり、
ろくにミスのチェックもできなかった。

タスク2も似たようなもので、
内容は上手く構成できたが、
タイピングがおばあちゃんのせいで、
ミスのチェックは1分半くらいしかなかった。

しかも、チェックしたその1分半でミスの箇所が4か所くらいあったから、
チェックしていない箇所にもたくさんミスがあったのではないかと推察する。

そう考えると、タイピングスピードさえ速ければ、
もっとミスの修正ができて、
点数はもっと高かったかもしれない。

28点という自分的には高得点が取れたが、
もっと取れていたかもと思うとかなりもったいない。

ゆえに、タイピング練習をサボってはいけないというのがその時に反省したことだった。

結論:タイピング練習をしっかり行う!


今回のテストの結果と過程についての私の分析は以上である。

かなり長文になってしまった。

前回のTOEFLの後には「100点を取れることなんて永遠に来ないんじゃないか」と
絶望したりもしたが、
あれから1ヶ月で目標を達成することができ、
無事に出願締め切りに間に合わせることができた。

本当にギリギリ滑り込みだった。

これがなければSIPAには出願できなかったし、
出願していなければ今こうしてSIPAに合格し、
9月から通うこともなかっただろう。

あの時目標達成できて本当に良かったと、
しみじみ思っている。

諦めないこと、
これまでのやり方に固執しないこと、
これらの大事さを改めて実感した。